株式投資とFX取引の違い、投資と投機
最近ある人が投資に対してこんな見方をしていました。「長期運用が投資で短期売買は投機だ」とのこと。わたしは少し苦笑いをしてしまいましたけどね。でもその見方が間違っているわけではありません。しかし正しいわけでもありません。何が投資で何が投機かに対する正確な答えはどこにもないかもしれません。ただし目安となるものはあります。
「投資とは、詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動を指す。そしてこの条件を満たさない売買を、投機的行動であるという。」これはあの有名な投資家ウォーレン・バフェットの師匠、ベンジャミン・グレアムの言葉です。
言い換えると、対象となるものを分析した結果の行動が投資、していないならば投機的であるということですね。株式投資の場合、対象となる会社の詳細、例えば会社の業種、経営理念や今現在の財務状態や配当金の有無など、簡単にわかりますしそれを根拠に自己資金を投じます。つまり、ファンダメンタル分析が容易で、その会社を支援するために行動できると言えるでしょう。投資色がとても強いわけですね。
それとは対照にFXはどうでしょうか。もちろんある程度の分析は可能です。対象となる通貨に関する情報もあります。しかし大きな違いとして対象の範囲がまるで違うという点です。株式投資の対象は一会社に過ぎません。FXの場合は2国間の通貨取引ですから、対象が国と国です。得られる情報にも限りがありファンダメンタル分析が容易ではありません。ですからどうしても投機色が強くなってしまうのです。
もうひとつ株式投資とFXの違いが鮮明です。株式投資で信用取引をする場合、それなりの資金と経験が求められます。信用取引をするための敷居が高いのが実情です。
FXの場合、初心者であっても最高50倍のレバレッジ(2011年8月~最高25倍)をかけての取引が可能です。買い・売り関係なくどちらのポジションをとることも可能です。経験・知識がなくてもハイリスクな取引ができてしまうわけですね。
分析対象の範囲、そしてリスクの高さなどを考えると明らかに株式投資は投資的行為、FXは投機的行為であると言えると思います。もちろんその他たくさんの要素も関係していますので、断言はしませんよ。ただしそれらを踏まえて無茶な投機だけは避けた方がいいかもしれませんね。

